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トミックス タキ1900形キットの組立 第0回 [トミックス タキ1900型]

 国鉄樽見線~樽見鉄道のセメント列車の再現を目指し、トミックスのタキ1900形のキットを組み立てます。

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 上から、本巣駅で発車を待つ列車、本巣駅に進入する列車、住友セメントのヤードでの入れ替え作業です。最後の写真は、分かり難いですがプッシュプル状態です。タンク車とスイッチャーを見によく行きました。いずれも線路脇に道路がありましたので、撮影しやすかったです。住友セメントのヤードの一番奥に、ラッセル車のキ550形(552)が置いてありましたが、その後どうなったのでしょうか?

 実車についてですが、末期には、住友大阪セメント(元住友セメント、元大阪セメント)、セメントターミナル、および電気化学工業の私有車が運用に就いていたと記憶しています。このうち、元住友セメントの私有車ついては川崎製しか見たことが無く、逆に元大阪セメントと電気化学工業の私有車については川崎製を見たことがありません(あくまで、自分が見た限りでの話です)。トミックスの製品は川崎製がプロトタイプのようですので、元住友セメントの私有車を製作します。

 元住友セメントの私有車にはタキ1900型のほか、タキ7300形やタキ11500形があったようです(自分は見た記憶がありません)。元大阪セメントと電気化学工業の私有車には、タキ19000形やタキ12200形がありました。タキ11500形は発売されていますが、タキ7300形とタキ19000形とタキ12200形は発売されていません。編成に変化をつけるため、これらの形式も欲しいですが。

 話を戻して、纏まった数を組み立てる予定のため、1輌1輌にあまり手間を掛けたくありませんが、といって全車同じでは少し寂しいので、簡単にできる範囲で作り分けるつもりです。

 写真を見比べたところ、細部に次のような違いが見つかりました(名称は自分が勝手につけたものです)。

①タンク台座
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短タイプと長タイプがありました。

②デッキの握り棒
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両端(下端)が台枠に接合された逆U字タイプと、上端がタンクに接合された逆L字タイプがありました。また、妻面の握り棒の処理も違うようです。妻面の握り棒の下端の処理も相違する用です。

③4位側のステップ
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上端部が90°湾曲している湾曲タイプと、僅かに屈曲している屈曲タイプがとがありました。なお、屈曲タイプは、写真を見るとステップの支柱の傾斜角度が異なるものがあるように見えますが、撮影角度の違いでそう見えるだけかもしれません。なお、トミックスの製品では、ステップが位置により作り分けられておらず、すべて同形状です。

④ハッチ受けの構造
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板タイプと門型タイプがありました。

⑤標記板(?)
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穴が開いている枠タイプと穴の無い板タイプがありました。枠タイプと板タイプとでは縦横比が違うように見えます。

⑥ジャッキ受け(?)
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リブタイプと箱タイプがありました。

撮影した川崎製の各車の特徴の組み合わせを纏めました。
青く塗りつぶしたマスは、トミッスの製品のタイプです。
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撮影した限りでは、以下の5グループに分けられます。
(他に有ったかもしれません)

①グループA
  タンク台座:短
  握り棒:逆U字
  4位ステップ:湾曲
  ジャッキ受け:リブ
  ハッチ受け:門型
  標記板:枠
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②グループB
  タンク台座:短
  握り棒:逆U字
  4位ステップ:湾曲
  ジャッキ受け:リブ
  ハッチ受け:板
  標記板:枠
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③グループC
  タンク台座:短
  握り棒:逆U字
  4位ステップ:湾曲
  ジャッキ受け:リブ
  ハッチ受け:板
  標記板:板
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④グループD
  タンク台座:長
  握り棒:逆L字
  4位ステップ:屈曲
  ジャッキ受け:リブ
  ハッチ受け:板
  標記板:板
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⑤グループE
  タンク台座:長
  握り棒:タンク接合
  4位ステップ:屈曲
  ジャッキ受け:箱
  ハッチ受け:板
  標記板:板
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 社名表記のフォントにも種類があったようです。
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上からタキ81985、タキ91974、タキ91986、タキ91988の社名表記です。

 このうち、グループCがトミックスの製品そのままの形態ですので、まずは素組でループCを製作します。社名表記のフォントについては塗装の際に考えることにします。

(つづく)
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ワールド工芸 トム50000型の製作 (第1回目) [ワールド工芸 トム50000型]

 手持ちキットの消化を進めます。

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 床板(B-1部品)を加工しました。カプラーをスケール高さに取り付けるため、床板の孔をφ2.0mmに拡大して外径2.0mmの真鍮パイプを埋め込み、M1.4のネジを切りました。

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 同社製の改軌パーツを仮組してカプラーの高さを確認しました。多少高いようですが、誤差の範囲内と思います。

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 下回りを組み立てました。ブレーキ管(J-23部品)は車輪に接触するように思われたので、φ0.5mmの真鍮線で作り直しました。それ以外は説明書のとおりです。毎度のことながら、側ブレーキテコ(J-18部品)の折り曲げは緊張します。エッチングで溝が彫られており、この溝の箇所で適切な角度に折り曲げなければならないのですが、角度の調整を繰り返すと溝の箇所で千切れてしまいますので。床板に取り付けた後、補強のために溝にハンダを流しました。

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 カプラーポケットが干渉しないように、妻板(F-1部品)の中央部の裾を削りました。

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 妻板にディテールパーツを取り付け、裏面を平らに削りました。妻板の強度が低いため、取り扱いには神経を使いました。妻板の支柱(J-7~J-10部品)は強度が低いように思いましたので、折り目にハンダを流して補強しました。支柱が変色しているのは高温でハンダを流したためです。

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 アオリ戸(D板、E板)と止金(G板)とをネジ止めし、その状態でハンダ付けしました。ハンダがアオリ戸の表側に流れて溝が埋まらないように、細いコテ先を使用して少量のハンダを流しました。また、ペーストタイプのフラックスを使用し、フラックスが表側に流れないようにしました。さらに、少量かつ短時間でハンダ付けできるように、ハンダごての温度をかなり高温の420℃に設定しました。その甲斐あってか、ハンダがほとんど表側に流れませんでした。「付いているように見えて付いていない」ということも無いようです。なお、コテ先を高温にすると、少量のハンダでも流れやすくなるように思いますが、この方法が適切がどうかは分かりません。コテ先を高温にすると、上掲の妻板の写真のように真鍮が変色してしまいます。

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 ランナーを切り落として票差し(C-2、C-3部品)をハンダ付けしました。その際に、アオリ戸を少し曲げてしまいました。止金のハンダ付けは上手くいったのに残念です。

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 車体を箱状に組立て、底板(C-1部品)と解放テコ受け(J-15部品)を取り付けました。写真は解放テコ受けを取り付ける前です。解放テコ受けは妻板ではなく車体に取り付けました。妻板に取り付けると、余分なハンダを削る際に妻板を変形させてしまいそうでしたので。

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 アオリ戸と妻板とアオリ戸受けバネ(J-1~J-6部品)を車体に取り付け、その後、余分なハンダを削り落としたのですが、その際にアオリ戸受けバネの下端の山折りの部分(実車の「下端の丸められた部分」)をいくつか千切ってしまいました。ここまで来てショックが大きいのですが、アオリ戸受けバネ(J板)の分売をお願いしして取り付け直しました。同じ失敗を繰り返さないように、山折りの部分にハンダを流して補強しました。
 最後に、側面の握り棒とエアホースを取り付けました。

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 上回りと下回りを組み合わせてみました。これで塗装前の工作は終了です。

(つづく)
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ワールド工芸 ワム21000型の組立(第1回目) [ワールド工芸 ワム21000型]

 手持ちキットの消化を進めます。

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 開封して最初に車体を箱状(筒状)にし、妻板(B-1部品)をハンダ付けしました。この状態にするまでは取り扱い要注意です。妻板の位置決めがやや面倒でした。

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 引戸を組み立てました。引戸レールは最終的に3枚重ねになりますが、それまでは曲がりやすいので、やはり取り扱い要注意です。曲げないように注意しましたが、少し曲げてしまいました。

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 妻面にベンチレータ(D-4部品)、支柱(J-1部品)、握り棒(J-6部品)および解放テコ受け(J-9部品)を取り付け、側面に引戸を取り付けました。ベンチレータの位置決めが面倒でしたが、特に難しいところはありませんでした。なお、写真の状態では、屋根は載せてあるだけです。

 写真はありませんが、この後、車体に床板取付アングル(E-1部品)を取り付け、車体側面と引戸に握り棒(J-6部品、J-7部品)と引戸錠(J-5部品)を取り付け、妻面に屋根布(C-3部品)を取り付けました。屋根布と屋根の継ぎ目を埋めるために多めにハンダを流しました。この後ヤスリで削ります。
 解放テコ(J-10部品)、尾灯掛け(J-8部品)、踏板(H-6部品)、およびエアホースは破損しやすいので、最後に取り付けました。

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 床板を加工しました。カプラーをスケール高さに取り付けるため、元々開いている孔をφ2.0mmに拡大して真鍮パイプを差し込み、M1.4のネジを切りました。この真鍮ハイプはK&Sの製品で、内径が1.1mmのためM1.4のネジの下穴にちょうどです。首の長いカプラーも取り付けられるように、元の位置から2mm奥まった位置にもM1.4のネジを切りました。

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 下回りのパーツを取り付けました。13mmゲージにするために同社製の改軌パーツを使用し、ブレーキ管が車輪に接触しないようにφ0.5mmの真鍮線で作り直しました。それ以外は素組です。

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 残りの部品を取り付け、上回りと下回りを組み合わせてみました。引戸止め(B-3部品)が引戸レールと干渉して真直ぐに取り付けられなかったので、取付孔を拡大しました。また、引戸錠(J-5部品)の強度が弱すぎるように思えたので、引戸錠を引戸にハンダ付けしました。ハンダが表に流れて見苦しくなってしまいましたが、仕方ありません。

 特に問題ないようで、塗装前の工作はほぼ終了です。ただ、このキットの車幅寸法は、スケールよりも小さいようです。

(つづく)
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ワールド工芸 カ3000型の改軌(第2回目) [ワールド工芸 カ3000型]

 車体を組み立てました。

 まず車体を箱にしました。
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 ハンダ孔の近くに支柱(部品)を差し込む孔が存在するため、この孔がハンダで埋まらないように注意したのですが、いくつか埋まってしまいました。上手くハンダ付けできるようになりたいです。未組立の車体は非常に弱く、この状態になるまでは取扱いに神経を使いました。この状態でも取扱い要注意です。

 カプラーポケットと干渉しないように、妻板中央部の裾を削りました。
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 車体が弱いため、この作業には神経を使いました。

 車体を補強しました。
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 2.0mm×4.0mm×2.0mmの真鍮チャンネル材で補強部品を製作し、それぞれ片側端だけ車体にハンダ付けしました。補強部品の工作精度が低いため、両端をハンダ付けすると車体が歪むように考えられたので。片側端だけの固定でも、突張り棒として機能すると思います。

 残りのディテールパーツを取り付けました。
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 屋根を嵌める段階になって、車体が歪んでいることに気が付きました。分解したら元に戻せないような気がしましたので、強引に直しました。このため、妻板にひずみが残っています。さらに、工作中に、細い横棒(鉄棒?)を何カ所か曲げてしまいました。いつもながら、慎重さが足りません。
 色々反省点はありますが、塗装前の工作は終了です。

(ひとまず完)
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ワールド工芸 カ3000型の改軌(第1回目) [ワールド工芸 カ3000型]

 16番のカ3000型のキットを13mmゲージ長軸仕様で組み立てました。このキットはおそらく初回生産品で、商品名に「II」が付いた製品とは構成が違うと思います。

 カプラーをスケール高さに取り付けられるように、床板を加工しました。
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 カプラーを床板に直付けできるように、カプラーのネジの位置にある孔をφ2.0mmに拡げ、そこに外径φ2.0mmの真鍮パイプを差し込んでハンダ付けし、M1.4のネジを切りました。ただ、指定されているIMONカプラーのHO-101を取り付けますと、妻面側からカプラーポケットが丸見えになります。そこで、カプラーポケットが目立たないよう、アームの長いHO-105を奥まった位置に取り付けることにし、元の位置から2mmずれた位置にM1.4のネジを切りました。

 D-3部品を取り付けました。
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 D-3部品はカプラー台座とブレーキ管のブラケットとが一体になった部品です。ブラケットは必要ですが、カプラー台座は不要です。ただ、ブラケットはカプラー台座から伸びており、床板に接触していない(床板から浮いている)ので、そのままでは「ブラケットだけ」を床板に取り付けられません。そこで、ブラケットと床板の間に0.8mm厚の真鍮板を噛ませてブラケットだけを取り付けました。手順としては、D-3部品のブラケットの上面に真鍮板をハンダ付けし、仮止め(位置決め)してこの真鍮板を床板にハンダ付けし、その後にカプラー台座を切り落とす、という流れです。

 改軌パーツを取り付けて軸受けを仮組しました。
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 カプラーの高さは適正になりました。
 
 エアホース以外のパーツを取り付けました。
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 エアホースは、工作中に引掛けて破損させる可能性が高いので、最後に取り付けます。
 中央梁を取り付けたところ、新たに開けたネジ孔にカプラーを取り付けることができなくなりました。中央梁を削ろうかと考えたのですが、綺麗に工作する自信が無かったので止めました。
 ブレーキ管(G-9部品)の取り付け位置がおかしかったのか、ブレーキ管からブレーキ装置に分岐する配管(G-21部品)が取り付けられません。この配管をブレーキ装置に取り付けますと、反対側の端がブレーキ管に対して車幅外側にずれてしまいます。かといって、ブレーキ管を車幅外側にずらすと、ブレーキ管が車輪に接触しそうです。さらに、ブレーキ装置に造形されている締め切りコックがブレーキテコ(G-15部品)に干渉するため、そのままではブレーキテコを取り付けられません。ひとまずブレーキ装置を外側斜め下に曲げることで誤魔化しましたが、かなり見栄えが悪くなりましたので、ブレーキ管をφ0.5mmの真鍮線で作り直しました。

 作り直した後です。
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 ブレーキ管を、車輪に接触せず、かつ、配管(G-21部品)を取り付けられる形状にしました。併せて、ブレーキ管が斜行する位置を変更しました。また、ブレーキ装置の締め切りコックを削り、ブレーキテコと干渉しないようにしました。

 以上で、下回りの工作はいったん終了です。

 ところで、このキットのブレーキ装置と側ブレーキテコ軸受の位置関係は、実車通りなのでしょうか?
 キットの位置関係だと、側ブレーキテコ軸受がブレーキテコに干渉して、ブレーキを掛けられないように思えるのですが・・・

(つづく)
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ワールド工芸 ワ1型の改軌 [ワールド工芸 ワ1型]

 ワールド工芸の16番のワ1型のキットを、13mmゲージ長軸仕様で組み立てました。

 組立に当たり、
・ブレーキシューの位置を改軌後の車輪の踏面に合わせる
・カプラーをスケール高さ(レール面から11mm)にする
の2点について変更しました。それ以外は基本的に説明書のとおりのため、この記事ではこの2点の工作を取り上げます。

 同社から「二軸長軸貨車用13mmゲージ改軌パーツ」が発売されていますが、このキットには使用できません。実車のブレーキは、この改軌パーツの構造と異なります。さらに、この改軌パーツとキットの部品とでは、軸受を可動にするための部品の取付位置が異なるようです。このため、エコーモデルの貨車用ブレーキシュー(カツミ用)を使用しました。
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 H-1部品とH-2部品にブレーキシューを接着しました。
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 H-1部品は固定軸受の部品で、H-2部品は可動軸受の部品です。2つのブレーキシューが一体に繋がっている状態でキットのH-1部品とH-2部品に接着し、その後、ブレーキシューどうしの間の不要な部分を切り落としました。H-1部品とH-2部品にもとから付いているブレーキシューは、接着したブレーキシューの保護に役立つように思われましたので、最後まで切断せずに残しておきました。
 なお、H-1部品とH-2部品とでは、ブレーキシューのアームの長さが異なります。使用したブレーキシューは、H-1部品に対してはほぼ適正な長さですが、H-2部品に対しては長すぎるため、H-2部品に取り付けるブレーキシューについては、台座の部分を現物合わせで削りました。ただ、削る量が少なかったようで、少しずれてしまいました。

 ブレーキシューの接着中の状態の再現です。実際には接着と切り落としは終えています。
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 エコーモデルのブレーキシューをクリップで挟んで止めました。踏面の位置に合うように、1mm厚のプラ板を噛ましました。そして、エポキシ接着剤を盛りつけ、硬化するまで保持しました。

車輪を取り付けてみました。
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 ブレーキシューが歪んでいますが、最後まで放置しておきました。これ以降の工作で変形させてしまった場合、そのたびに曲げたり伸ばしたりの修正を繰り返すと、破損する可能性が高くなるためです。なお、車輪の回転がかなり渋く、軸箱守も「ハ」の字状に広がっていますので、軸箱の軸孔を削って調整する必要がありそうです。

 H3,H-4,H-6部品を加工しました。
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 これらの部品は、ブレーキ梁とロッドとが一体に繋がった部品です。ブレーキ梁を切り落とし、13mmゲージ用のブレーキ梁をハンダ付けしました。この13mmゲージ用のブレーキ梁は、同社の「13mm 単軸台車 二段リンク(長軸タイプ) 」に含まれている予備部品です。使うかもしれない思ってとっておいたのが役に立ちました。ただ、H-3部品とH-4部品の両方とも、取り付ける段階で、ロッドがブレーキ梁からちぎれてしまいました。どうやってリカバーするか考え中です。

 カプラーをスケール高さに取り付けられるように、床板を加工しました。
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 床板に元々開いている孔をφ2.0mmに拡大し、そこに外径2.0mmの真鍮パイプを差し込んでハンダ付けし、M1.4mmのネジを切りました。

 カプラーを取り付けてみました。
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 高さは適正なようです。

 ほぼ完成しました。
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 ハンダが表に回ってみっともないです。もう少しキレイにハンダ付けしたいのですが。
 カプラーにはIMONカプラーのHO-101が指定されていますが、手持ちがないのでHO-102を取り付けてあります。カプラーの取付位置を高くしたため、カプラーポケットが妻板と干渉しないように、妻板の裾を削りました。
 引戸上の雨除け(J-6部品)は、2つとも曲げる際にちぎれてしまいました。取り敢えず、ハンダを流し込んで誤魔化しています。

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 車輪は取り敢えず手元にあったものを取り付けてあります(プラ製品向けの両輪集電の車輪はNGです)。
 エアタンクが少し傾いてしまいました。修正したいのですが、熱でブレーキシューが損傷する可能性が高いので、諦めてそのままにしてあります。中央梁は4か所で床板にハンダ付けする構造ですが、H-1部品に近い2か所は、ブレーキシューが熱で損傷しないようにハンダ付けしませんでした。
 キットのブレーキ管(J-16部品)は車輪に接触する可能性が高いように思われたため、φ0.5mmの真鍮線で作成しなおしました。なお、ブレーキ管の変更により、ブレーキ管からエアタンクに分岐する配管の部品(J-15部品)が使用できなくなりましたので、いさみやの甲丸割ピンでこの配管を再現しました。
 エアホースを取り付け、H-3部品とH-4部品をリカバーしてから塗装します。

 ワ1型はいろいろな形態があったようですので、それらの模型化も期待しています。

(ひとまず完)
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トミックス ホキ5700型キットの組立(第1回目) [トミックス ホキ5700型]

国鉄末期の美濃赤坂駅界隈の再現を目指し、トミックスのホキ5700型のキットを組み立てます。

JR時代ですが、美濃赤坂駅に留置されていたホキ5700型とホキ7500型です。
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左からホキ5757、ホキ7508、ホキ7501、ホキ35794、ホキ35732、ホキ7509です。

東港駅で撮影したホキ5700型です(立ち入りの許可は頂いています)。
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ホキ2500型の列車の最後尾に連結されていました。

ホキ35794とホキ35732の2両に仕立てます。ホキ35794の写真が見当たりませんので、ホキ35732と同形態にします。ところで、このキットには「清水工業株式会社」のインレタがありません。前回販売の製品には含まれていたと思いますが。

ホキ35732はキットのタイプと次の点が異なります。
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①中央のハッチがレール方向に開閉する
②車体中央に板が設けられている
③エアスライダ用の配管が2本
④吐出管の蓋の構造が異なる
⑤ブレーキテコが吐出管の前後に分けて配置されている
⑥車体中央の2本のリブの下端がもう少し下方に位置する
⑦車体中央の2本のリブの出っ張りがもう少し下方に位置する
⑧吐出管がもう少し下方に位置する

上記以外にも違いがあるかもしれませんが、これ以上は追求しません。①~⑤は改造するつもりでいますが、⑥~⑧は工作の手間に対して効果が低そうですので、改造しないかもしれません。

台車です。
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13mmゲージに改軌するため、3Dプリント出力サービスを利用してセンターベアラーを製作しました。出力はDMMに注文しました。素材はPP(SLS)です。トキ21500型ではMJFにしましたが、PPの方が弾性があり、このような用途に適していると思います。

imonカプラーをスケール高さに取り付けられるようにしました。
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デッキにφ1.4mmの貫通孔を開け、上面をざぐってM1.4の低頭ネジを埋め込みました。最終的にはネジの頭部をパテか接着剤で埋めて平滑にするつもりです。カプラーポケットは、台車の回転の邪魔になるため削り落としました。

台車に台枠を載せてみました。
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かなり歪んでいますので、修正が必要です。

カプラー高さを確認するため、台枠とホッパーを輪ゴムで仮止めし、台枠が直線になるようにしました。
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少し高いようですが、誤差の範囲内だと思います。

(つづく)
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ジュニア模型 ツム1000型キットの組立(第2回目) [ジュニア模型 ツム1000型]

 2両目を組み立てました。


 屋根です。
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 1輌目では瞬間接着剤で穴埋めしましたが、2輌目ではφ2mmのプラ丸棒で埋めました。また、屋根布の除去は、ベンチレータの脚と干渉する部分のみの、必要最小限の範囲にとどめました。ただ、屋根布の継ぎ目を削ったため、見苦しくなってしまいました。ベンチレータは交換しない方が良かったように思います。あるいは、逆にベンチレータの脚を削った方が良かったかもしれません。

 解放テコと解放テコ受けです。
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 キットには解放テコと解放テコ受けが一体に成形された部品が含まれていますが、2両分とも1個ずつ曲がっていたので作り直しました。今回はキットの部品を有効利用し、キットの部品から解放テコを切り落とし、解放テコ受けに孔を開けてφ0.3mmの洋白線を差し込みました。1輌目もこのようにすればよかったと、少し後悔しています。

 車体を組み立て、上回りと下回りを結合してみました。上が1輌目、下が2輌目です。屋根とベンチレータは載せてあるだけです。
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 1輌目と2輌目で解放テコの位置が違ってしまいました。1輌目では解放テコの位置を全く考えずに、適当に解放テコ受けを取り付けましたので。
 踏板とエアホースと解放テコは、破損防止のため、妻板と側板を接着してから取り付けました。残念なことにエアホースの鎖を4個中3個も破損させてしまったので、残る1個も切断しました。
 2輌目には標識灯掛けは取り付けません。標識灯掛けと踏板のセットを2輌分購入したのですが、1輌目の組立の際に1個折ってしまったので。レイルロード刊の「全盛期の国鉄貨車」には、標識灯掛けの無いツム1型の写真が掲載されていますので、「実車にも無いものがあった」と自分を納得させます。標識灯掛けは後天的な装備なのかもしれませんが、実車の知識が無いので分かりません。
 いろいろと壊してばかりで、もう少し慎重に扱うべきと反省しています。
 
 なお、前回記載した下回りの組立の順序を訂正します。「ブレーキ管→ブレーキテコ→ブレーキシリンダ→ブレーキ管からブレーキシリンダに分岐する配管→左右のブレーキシューを繋ぐ部品(ブレーキ梁)」の順が良いと思います。「ブレーキ管からブレーキシリンダに分岐する配管」はブレーキテコを跨ぐこと、この配管の一端はブレーキシリンダに接続されることから、この配管よりも先にブレーキテコとブレーキシリンダを接着するのが良いと思います。ただ、この配管を接着する際にブレーキ梁が邪魔になりますので、ブレーキ梁よりは先に接着した方が良いと思います。
 また、最初に軸受の金属部品を取り付けて車輪を嵌め込んだところ、軽く回りました。1両目では先に側梁を接着したため、軸受の金属部品が側梁によって車幅中心側に押された状態になったため、車輪の回転が重くなったのかもしれません。

 色々反省点があり、もう1箱購入して製作し直したい気持ちがありますが、失敗を繰り返すだけになりそうなので止めておきます。
 
 取り敢えず組み立ては終わりましたので、塗装とインレタに進みます。
(つづく)

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ジュニア模型 ツム1000型キットの組立(第1回目) [ジュニア模型 ツム1000型]

 ジュニア模型のツム1000型のキットを組み立てました。キットには1段リンク軸受の部品が含まれているので、これを使用してツム1型に仕立てました。

 工作中の下回りです。
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 カプラーの中心高さを11mmにしました。数値上ではカプラーの取付面(床板の下面)を1.1mm高くすればよいのですが、工作精度などを考慮して1.3mm高くしました。高過ぎる場合にはスペーサで調整できますが、低過ぎる場合には調整できないので。床板の車端部(カプラーを取り付ける箇所)を凹状に切り欠き、切り欠いた箇所を囲むように0.3mm厚のプラ板を貼り付け、更にその上面に1.0mm厚のプラ板を貼り付けました。キットの床板の厚さが1.0mmのため、カプラーの高さが1.3mm高くなるはずです。カプラーをネジ止めできるよう、プラ板の上面にM1.4mmのナットを接着しました。さらに、ナットの回り止めのため、0.5mm厚の真鍮板を貼り付けました。

 他のパーツを取り付けました。
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 アクラスのプラ製貨車に似た雰囲気です。
 ブレーキ管からブレーキシリンダに分岐する配管には難接着性材料用の瞬間接着剤を使用し、それ以外の部品にはセメダインスーパーXを使用しました。
 軸受の金属部品をネジ止めしたところ、車輪の回転が重かったので、軸受の金属部品の曲がり角度を調整して軽く回るようにしました。軸受の金属部品を最後に取り付けましたが、調整や着脱の際に他の部品を破壊しそうになりましたので、他の部品を接着する前に調整しておくべきでした。
 組みやすさなどを考慮すると、下回りの組立の順序は、軸受の金属部品の取り付けと調整→ブレーキ管→ブレーキ管からブレーキシリンダに分岐する配管→左右のブレーキシューを繋ぐ部品(ブレーキ梁)→ブレーキシュー→ブレーキテコ(ブレーキシリンダに繋がっている部品)→ブレーキシリンダ→側梁→軸受のプラ部品→側ブレーキテコ関連の部品→ステップ、が良いと思いました。

 レールに乗せてみました。
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 カプラーにはIMONカプラーを使用しました。カプラーと床板の間に0.25mm厚のワッシャを2枚噛ませましたが、僅かに高いようです。数値上では0.3mm低くなるはずですが。

 妻板です。
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 キットの解放テコが歪んでいたので、解放テコと解放テコ受けを金属部品に交換しました。中央寄りの部品はKSモデルの製品で、外寄りの部品はIMONの製品です。外寄りの解放テコ受けは、側梁と干渉しないように、元の位置から1mmほど中央側にずらしました。標識灯掛けと踏板には、工房ひろの製品を使用しました。踏板を上下逆に取り付けてしまったので、修正しなければなりません。握り棒にφ0.3mmの洋白線を使用するため、妻板部品に差し込んだ洋白線が側板部品と干渉しないよう、妻板の車内側に洋白線を嵌め込む溝を掘りました。

 側板です。
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 引戸下のステップが太すぎて他のディテールとのバランスが悪く感じましたので、切り落としてエコーモデルの製品を接着しました。妻板に差し込んだ洋白線(握り棒)と干渉しないようにするため、車内側の車端部の窪み(溝)を拡大しました。

 屋根板です。
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 キットのベンチレータは肉厚が目立ちましたので、ベンチレータにはエコーの製品を使用することにしました。それに合わせてベンチレータの本体の取付孔をφ3mmに拡大し、脚を差し込む孔を埋めました。なお、屋根布の貼り合わせ箇所の造形(出っ張り)によってベンチレータが傾いてしまうので、この造形を一部削り取りました(写真は加工前です)。キットのベンチレータを使用すれば、この造形を削り落とす必要はありません。

 内箱です。
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 半割構造の部品を嵌め合わせる構造ですが、互いに前後にずれやすいのでクリップで押さえながら接着しました。前後にずれると車体が平行四辺形になってしまう気がします。妻板に差し込んだ洋白線(握り棒)と干渉しないよう、四隅の6か所の孔を拡大し、新たに2カ所に穴を開けました。

 組み立て中の状態です。
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 妻板に差し込んだ洋白線が側板や内箱に干渉しないよう、車内側に出っ張っている部分を掘った溝に嵌め込むように曲げました。その状態で仮組し、妻板と側板との接合箇所に隙間が無いか確認してから、写真のように妻板と側板を内枠に接着しました。側板と妻板を接着した後に、洋白線を固定するために車内側に接着剤を盛りつけました。車体側面の握り棒(側ブレーキ上方の握り棒)は黒色に塗るため、この時点で接着しました。さらに解放テコとエアホースを取り付けました。

 組み合わせてみました。
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 屋根とベンチレータは載せてあるだけで、塗装後に接着します。なお、屋根板の位置決めがうまくできません。キットは、ベンチレータ本体から出ているボスで屋根板と内箱とを位置決めする構造のように思います。ベンチレータを交換したため、位置決めできなくなってしまったのかもしれません。引戸も塗装後に接着します。車体に接着する前の方がレタリングがやり易そうですので。
 解放テコを取り付ければ、塗装前の工作は終了です。写真を見て気が付きましたが、妻板の握り棒が微妙に斜めになっていますので修正が必要です。

 キットは2輌セットですので、もう1両組み立ててから塗装します。
(つづく)
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