ワールド工芸 ワ1型の改軌 [ワールド工芸 ワ1型]
ワールド工芸の16番のワ1型のキットを、13mmゲージ長軸仕様で組み立てました。
組立に当たり、
・ブレーキシューの位置を改軌後の車輪の踏面に合わせる
・カプラーをスケール高さ(レール面から11mm)にする
の2点について変更しました。それ以外は基本的に説明書のとおりのため、この記事ではこの2点の工作を取り上げます。
同社から「二軸長軸貨車用13mmゲージ改軌パーツ」が発売されていますが、このキットには使用できません。実車のブレーキは、この改軌パーツの構造と異なります。さらに、この改軌パーツとキットの部品とでは、軸受を可動にするための部品の取付位置が異なるようです。このため、エコーモデルの貨車用ブレーキシュー(カツミ用)を使用しました。
H-1部品とH-2部品にブレーキシューを接着しました。
H-1部品は固定軸受の部品で、H-2部品は可動軸受の部品です。2つのブレーキシューが一体に繋がっている状態でキットのH-1部品とH-2部品に接着し、その後、ブレーキシューどうしの間の不要な部分を切り落としました。H-1部品とH-2部品にもとから付いているブレーキシューは、接着したブレーキシューの保護に役立つように思われましたので、最後まで切断せずに残しておきました。
なお、H-1部品とH-2部品とでは、ブレーキシューのアームの長さが異なります。使用したブレーキシューは、H-1部品に対してはほぼ適正な長さですが、H-2部品に対しては長すぎるため、H-2部品に取り付けるブレーキシューについては、台座の部分を現物合わせで削りました。ただ、削る量が少なかったようで、少しずれてしまいました。
ブレーキシューの接着中の状態の再現です。実際には接着と切り落としは終えています。
エコーモデルのブレーキシューをクリップで挟んで止めました。踏面の位置に合うように、1mm厚のプラ板を噛ましました。そして、エポキシ接着剤を盛りつけ、硬化するまで保持しました。
車輪を取り付けてみました。
ブレーキシューが歪んでいますが、最後まで放置しておきました。これ以降の工作で変形させてしまった場合、そのたびに曲げたり伸ばしたりの修正を繰り返すと、破損する可能性が高くなるためです。なお、車輪の回転がかなり渋く、軸箱守も「ハ」の字状に広がっていますので、軸箱の軸孔を削って調整する必要がありそうです。
H3,H-4,H-6部品を加工しました。
これらの部品は、ブレーキ梁とロッドとが一体に繋がった部品です。ブレーキ梁を切り落とし、13mmゲージ用のブレーキ梁をハンダ付けしました。この13mmゲージ用のブレーキ梁は、同社の「13mm 単軸台車 二段リンク(長軸タイプ) 」に含まれている予備部品です。使うかもしれない思ってとっておいたのが役に立ちました。ただ、H-3部品とH-4部品の両方とも、取り付ける段階で、ロッドがブレーキ梁からちぎれてしまいました。どうやってリカバーするか考え中です。
カプラーをスケール高さに取り付けられるように、床板を加工しました。
床板に元々開いている孔をφ2.0mmに拡大し、そこに外径2.0mmの真鍮パイプを差し込んでハンダ付けし、M1.4mmのネジを切りました。
カプラーを取り付けてみました。
高さは適正なようです。
ほぼ完成しました。
ハンダが表に回ってみっともないです。もう少しキレイにハンダ付けしたいのですが。
カプラーにはIMONカプラーのHO-101が指定されていますが、手持ちがないのでHO-102を取り付けてあります。カプラーの取付位置を高くしたため、カプラーポケットが妻板と干渉しないように、妻板の裾を削りました。
引戸上の雨除け(J-6部品)は、2つとも曲げる際にちぎれてしまいました。取り敢えず、ハンダを流し込んで誤魔化しています。
車輪は取り敢えず手元にあったものを取り付けてあります(プラ製品向けの両輪集電の車輪はNGです)。
エアタンクが少し傾いてしまいました。修正したいのですが、熱でブレーキシューが損傷する可能性が高いので、諦めてそのままにしてあります。中央梁は4か所で床板にハンダ付けする構造ですが、H-1部品に近い2か所は、ブレーキシューが熱で損傷しないようにハンダ付けしませんでした。
キットのブレーキ管(J-16部品)は車輪に接触する可能性が高いように思われたため、φ0.5mmの真鍮線で作成しなおしました。なお、ブレーキ管の変更により、ブレーキ管からエアタンクに分岐する配管の部品(J-15部品)が使用できなくなりましたので、いさみやの甲丸割ピンでこの配管を再現しました。
エアホースを取り付け、H-3部品とH-4部品をリカバーしてから塗装します。
ワ1型はいろいろな形態があったようですので、それらの模型化も期待しています。
(ひとまず完)
組立に当たり、
・ブレーキシューの位置を改軌後の車輪の踏面に合わせる
・カプラーをスケール高さ(レール面から11mm)にする
の2点について変更しました。それ以外は基本的に説明書のとおりのため、この記事ではこの2点の工作を取り上げます。
同社から「二軸長軸貨車用13mmゲージ改軌パーツ」が発売されていますが、このキットには使用できません。実車のブレーキは、この改軌パーツの構造と異なります。さらに、この改軌パーツとキットの部品とでは、軸受を可動にするための部品の取付位置が異なるようです。このため、エコーモデルの貨車用ブレーキシュー(カツミ用)を使用しました。
H-1部品とH-2部品にブレーキシューを接着しました。
H-1部品は固定軸受の部品で、H-2部品は可動軸受の部品です。2つのブレーキシューが一体に繋がっている状態でキットのH-1部品とH-2部品に接着し、その後、ブレーキシューどうしの間の不要な部分を切り落としました。H-1部品とH-2部品にもとから付いているブレーキシューは、接着したブレーキシューの保護に役立つように思われましたので、最後まで切断せずに残しておきました。
なお、H-1部品とH-2部品とでは、ブレーキシューのアームの長さが異なります。使用したブレーキシューは、H-1部品に対してはほぼ適正な長さですが、H-2部品に対しては長すぎるため、H-2部品に取り付けるブレーキシューについては、台座の部分を現物合わせで削りました。ただ、削る量が少なかったようで、少しずれてしまいました。
ブレーキシューの接着中の状態の再現です。実際には接着と切り落としは終えています。
エコーモデルのブレーキシューをクリップで挟んで止めました。踏面の位置に合うように、1mm厚のプラ板を噛ましました。そして、エポキシ接着剤を盛りつけ、硬化するまで保持しました。
車輪を取り付けてみました。
ブレーキシューが歪んでいますが、最後まで放置しておきました。これ以降の工作で変形させてしまった場合、そのたびに曲げたり伸ばしたりの修正を繰り返すと、破損する可能性が高くなるためです。なお、車輪の回転がかなり渋く、軸箱守も「ハ」の字状に広がっていますので、軸箱の軸孔を削って調整する必要がありそうです。
H3,H-4,H-6部品を加工しました。
これらの部品は、ブレーキ梁とロッドとが一体に繋がった部品です。ブレーキ梁を切り落とし、13mmゲージ用のブレーキ梁をハンダ付けしました。この13mmゲージ用のブレーキ梁は、同社の「13mm 単軸台車 二段リンク(長軸タイプ) 」に含まれている予備部品です。使うかもしれない思ってとっておいたのが役に立ちました。ただ、H-3部品とH-4部品の両方とも、取り付ける段階で、ロッドがブレーキ梁からちぎれてしまいました。どうやってリカバーするか考え中です。
カプラーをスケール高さに取り付けられるように、床板を加工しました。
床板に元々開いている孔をφ2.0mmに拡大し、そこに外径2.0mmの真鍮パイプを差し込んでハンダ付けし、M1.4mmのネジを切りました。
カプラーを取り付けてみました。
高さは適正なようです。
ほぼ完成しました。
ハンダが表に回ってみっともないです。もう少しキレイにハンダ付けしたいのですが。
カプラーにはIMONカプラーのHO-101が指定されていますが、手持ちがないのでHO-102を取り付けてあります。カプラーの取付位置を高くしたため、カプラーポケットが妻板と干渉しないように、妻板の裾を削りました。
引戸上の雨除け(J-6部品)は、2つとも曲げる際にちぎれてしまいました。取り敢えず、ハンダを流し込んで誤魔化しています。
車輪は取り敢えず手元にあったものを取り付けてあります(プラ製品向けの両輪集電の車輪はNGです)。
エアタンクが少し傾いてしまいました。修正したいのですが、熱でブレーキシューが損傷する可能性が高いので、諦めてそのままにしてあります。中央梁は4か所で床板にハンダ付けする構造ですが、H-1部品に近い2か所は、ブレーキシューが熱で損傷しないようにハンダ付けしませんでした。
キットのブレーキ管(J-16部品)は車輪に接触する可能性が高いように思われたため、φ0.5mmの真鍮線で作成しなおしました。なお、ブレーキ管の変更により、ブレーキ管からエアタンクに分岐する配管の部品(J-15部品)が使用できなくなりましたので、いさみやの甲丸割ピンでこの配管を再現しました。
エアホースを取り付け、H-3部品とH-4部品をリカバーしてから塗装します。
ワ1型はいろいろな形態があったようですので、それらの模型化も期待しています。
(ひとまず完)
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