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ワールド工芸 カ3000型の改軌(第1回目) [ワールド工芸 カ3000型]

 16番のカ3000型のキットを13mmゲージ長軸仕様で組み立てました。このキットはおそらく初回生産品で、商品名に「II」が付いた製品とは構成が違うと思います。

 カプラーをスケール高さに取り付けられるように、床板を加工しました。
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 カプラーを床板に直付けできるように、カプラーのネジの位置にある孔をφ2.0mmに拡げ、そこに外径φ2.0mmの真鍮パイプを差し込んでハンダ付けし、M1.4のネジを切りました。ただ、指定されているIMONカプラーのHO-101を取り付けますと、妻面側からカプラーポケットが丸見えになります。そこで、カプラーポケットが目立たないよう、アームの長いHO-105を奥まった位置に取り付けることにし、元の位置から2mmずれた位置にM1.4のネジを切りました。

 D-3部品を取り付けました。
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 D-3部品はカプラー台座とブレーキ管のブラケットとが一体になった部品です。ブラケットは必要ですが、カプラー台座は不要です。ただ、ブラケットはカプラー台座から伸びており、床板に接触していない(床板から浮いている)ので、そのままでは「ブラケットだけ」を床板に取り付けられません。そこで、ブラケットと床板の間に0.8mm厚の真鍮板を噛ませてブラケットだけを取り付けました。手順としては、D-3部品のブラケットの上面に真鍮板をハンダ付けし、仮止め(位置決め)してこの真鍮板を床板にハンダ付けし、その後にカプラー台座を切り落とす、という流れです。

 改軌パーツを取り付けて軸受けを仮組しました。
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 カプラーの高さは適正になりました。
 
 エアホース以外のパーツを取り付けました。
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 エアホースは、工作中に引掛けて破損させる可能性が高いので、最後に取り付けます。
 中央梁を取り付けたところ、新たに開けたネジ孔にカプラーを取り付けることができなくなりました。中央梁を削ろうかと考えたのですが、綺麗に工作する自信が無かったので止めました。
 ブレーキ管(G-9部品)の取り付け位置がおかしかったのか、ブレーキ管からブレーキ装置に分岐する配管(G-21部品)が取り付けられません。この配管をブレーキ装置に取り付けますと、反対側の端がブレーキ管に対して車幅外側にずれてしまいます。かといって、ブレーキ管を車幅外側にずらすと、ブレーキ管が車輪に接触しそうです。さらに、ブレーキ装置に造形されている締め切りコックがブレーキテコ(G-15部品)に干渉するため、そのままではブレーキテコを取り付けられません。ひとまずブレーキ装置を外側斜め下に曲げることで誤魔化しましたが、かなり見栄えが悪くなりましたので、ブレーキ管をφ0.5mmの真鍮線で作り直しました。

 作り直した後です。
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 ブレーキ管を、車輪に接触せず、かつ、配管(G-21部品)を取り付けられる形状にしました。併せて、ブレーキ管が斜行する位置を変更しました。また、ブレーキ装置の締め切りコックを削り、ブレーキテコと干渉しないようにしました。

 以上で、下回りの工作はいったん終了です。

 ところで、このキットのブレーキ装置と側ブレーキテコ軸受の位置関係は、実車通りなのでしょうか?
 キットの位置関係だと、側ブレーキテコ軸受がブレーキテコに干渉して、ブレーキを掛けられないように思えるのですが・・・

(つづく)
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ワールド工芸 ワ1型の改軌 [ワールド工芸 ワ1型]

 ワールド工芸の16番のワ1型のキットを、13mmゲージ長軸仕様で組み立てました。

 組立に当たり、
・ブレーキシューの位置を改軌後の車輪の踏面に合わせる
・カプラーをスケール高さ(レール面から11mm)にする
の2点について変更しました。それ以外は基本的に説明書のとおりのため、この記事ではこの2点の工作を取り上げます。

 同社から「二軸長軸貨車用13mmゲージ改軌パーツ」が発売されていますが、このキットには使用できません。実車のブレーキは、この改軌パーツの構造と異なります。さらに、この改軌パーツとキットの部品とでは、軸受を可動にするための部品の取付位置が異なるようです。このため、エコーモデルの貨車用ブレーキシュー(カツミ用)を使用しました。
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 H-1部品とH-2部品にブレーキシューを接着しました。
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 H-1部品は固定軸受の部品で、H-2部品は可動軸受の部品です。2つのブレーキシューが一体に繋がっている状態でキットのH-1部品とH-2部品に接着し、その後、ブレーキシューどうしの間の不要な部分を切り落としました。H-1部品とH-2部品にもとから付いているブレーキシューは、接着したブレーキシューの保護に役立つように思われましたので、最後まで切断せずに残しておきました。
 なお、H-1部品とH-2部品とでは、ブレーキシューのアームの長さが異なります。使用したブレーキシューは、H-1部品に対してはほぼ適正な長さですが、H-2部品に対しては長すぎるため、H-2部品に取り付けるブレーキシューについては、台座の部分を現物合わせで削りました。ただ、削る量が少なかったようで、少しずれてしまいました。

 ブレーキシューの接着中の状態の再現です。実際には接着と切り落としは終えています。
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 エコーモデルのブレーキシューをクリップで挟んで止めました。踏面の位置に合うように、1mm厚のプラ板を噛ましました。そして、エポキシ接着剤を盛りつけ、硬化するまで保持しました。

車輪を取り付けてみました。
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 ブレーキシューが歪んでいますが、最後まで放置しておきました。これ以降の工作で変形させてしまった場合、そのたびに曲げたり伸ばしたりの修正を繰り返すと、破損する可能性が高くなるためです。なお、車輪の回転がかなり渋く、軸箱守も「ハ」の字状に広がっていますので、軸箱の軸孔を削って調整する必要がありそうです。

 H3,H-4,H-6部品を加工しました。
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 これらの部品は、ブレーキ梁とロッドとが一体に繋がった部品です。ブレーキ梁を切り落とし、13mmゲージ用のブレーキ梁をハンダ付けしました。この13mmゲージ用のブレーキ梁は、同社の「13mm 単軸台車 二段リンク(長軸タイプ) 」に含まれている予備部品です。使うかもしれない思ってとっておいたのが役に立ちました。ただ、H-3部品とH-4部品の両方とも、取り付ける段階で、ロッドがブレーキ梁からちぎれてしまいました。どうやってリカバーするか考え中です。

 カプラーをスケール高さに取り付けられるように、床板を加工しました。
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 床板に元々開いている孔をφ2.0mmに拡大し、そこに外径2.0mmの真鍮パイプを差し込んでハンダ付けし、M1.4mmのネジを切りました。

 カプラーを取り付けてみました。
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 高さは適正なようです。

 ほぼ完成しました。
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 ハンダが表に回ってみっともないです。もう少しキレイにハンダ付けしたいのですが。
 カプラーにはIMONカプラーのHO-101が指定されていますが、手持ちがないのでHO-102を取り付けてあります。カプラーの取付位置を高くしたため、カプラーポケットが妻板と干渉しないように、妻板の裾を削りました。
 引戸上の雨除け(J-6部品)は、2つとも曲げる際にちぎれてしまいました。取り敢えず、ハンダを流し込んで誤魔化しています。

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 車輪は取り敢えず手元にあったものを取り付けてあります(プラ製品向けの両輪集電の車輪はNGです)。
 エアタンクが少し傾いてしまいました。修正したいのですが、熱でブレーキシューが損傷する可能性が高いので、諦めてそのままにしてあります。中央梁は4か所で床板にハンダ付けする構造ですが、H-1部品に近い2か所は、ブレーキシューが熱で損傷しないようにハンダ付けしませんでした。
 キットのブレーキ管(J-16部品)は車輪に接触する可能性が高いように思われたため、φ0.5mmの真鍮線で作成しなおしました。なお、ブレーキ管の変更により、ブレーキ管からエアタンクに分岐する配管の部品(J-15部品)が使用できなくなりましたので、いさみやの甲丸割ピンでこの配管を再現しました。
 エアホースを取り付け、H-3部品とH-4部品をリカバーしてから塗装します。

 ワ1型はいろいろな形態があったようですので、それらの模型化も期待しています。

(ひとまず完)
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